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「苦い」と「美味しい」は両立できるはずなんだけどなあ

 前々から「○○は苦いから嫌!」とかいうセリフが嫌いだということを言っていますが、世の中の「甘味」だけを追い求めている風潮も嫌いです。今日は甘味とか苦味とかの「味」の話。

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「苦くて美味い」とか「しょっぱくて美味い」とかもあるよね
 漫画「ザ・シェフ」には、主人公味沢匠が味覚を失った女の子の為に、味覚を取り戻す料理を作る話があります。
その味覚を取り戻す料理が、「酸っぱいサラダ(たしか柑橘系の酸味だったと思う)」、「苦い肉料理(ビール煮だったと思う)」、「甘いデザート(たしかババロアだったと思う)」等4皿か5皿のコース料理で、それぞれの味に特化した料理でした。それらを舌のそれぞれの味を強く感じる部分(甘味は舌先、苦味は奥等)で味わうことで、無事女の子は味覚を取り戻す。というストーリーです。
 その女の子はもともと料理を食べることが好きな子ということもあって、それぞれ味覚を取り戻し、上記の料理を全皿楽しめるようになります。ご丁寧にも「サラダは酸っぱくて美味しい!」「肉料理はほろ苦くて美味しい!」「デザートは甘くて美味しい!」と解説してくれます(ま、もともとグルメだからね)。
 しかし、現代の「甘味だけが美味」論者が同じコース料理を食べたら、「このサラダ酸っぱい!いらない!甘いサラダにして!苦い!美味しくない!甘い肉料理持ってきて!デザートは美味い!」とか「甘味の味覚だけ取り戻せればいいよ~。」となってしまうわけです。これでは味沢も浮かばれません。
 この味覚を失った女の子の言うように、別に「美味いは(全て)甘い」「甘いは(全て)美味い」じゃなくて、「苦くて美味しい」、「酸っぱくて美味しい」もあるはずなんですよ。

それぞれの味は支えあっているはず
 上述のザ・シェフは女の子の味覚を取り戻すためにそれぞれの味に特化した料理を作っていたわけだけど、現実世界の料理はそういう料理は少なく、甘味苦味酸味・・・etcはそれぞれ、組み合わせて支えあっているわけですよね。
 例えば、甘いケーキを食べて苦いコーヒーを飲むという組み合わせは良いですよね。きつねうどん・そばのしょっぱいおつゆと甘いお揚げの組み合わせはGOODですよね。ゴーヤの苦味はだし汁の塩味(甘味)と相性が良いですよね。そういうものです。
 フルーツなんて、甘さの下の酸味、酸味の下の甘味という、甘味と酸味のバランスを楽しむものだと思うのですが、最近はとにかく「糖度いくつ!!」ということばかり取り沙汰されてしまっていて、「とにかく甘ければ良い」という風潮がありますよね。それこそ、国民的アイドルグループのリーダーが「歩く糖度計」になってしまうように。

CWCに例えてみよう
 まあ、ここまで書いていて思ったけど、やっぱり美味しいものは甘いものが多い。甘味の人気は実力に裏打ちされた人気でしょう。サッカーで例えればヨーロッパですね。

Cwc
 ところで、FIFAクラブワールドカップ(以下、CWC)という大会のトーナメント表は↑のようになっています(アフリカ・北中米カリブ海・アジア王者の位置が変わるぐらい)。歪なトーナメント評価と思われるかもしれませんが、それぐらいヨーロッパ王者と南アメリカ王者の実力は他を圧倒しています。もともとはヨーロッパ王者vs南アメリカ王者が対戦していただけの試合に他大陸王者を入れて大会にしただけですから。
 甘味=ヨーロッパと書いたけど、他はどうだろう。甘党辛党というぐらいだから辛味が南アメリカかな(辛味は厳密には味覚じゃないんだけどね)。中国の8つの味覚を参考に当てはめると、北中米カリブ海がうま味、アフリカが塩味、アジアが酸味、オセアニアが苦味で、開催国が香り(なんだそりゃ!)かな。
 僕は、去年の開催国王者鹿島アントラーズとか、2014年のオセアニア王者オークランド・シティとか、意外なチームの躍進が大好きなんだけど、一方で欧州厨と呼ばれる方々が「ヨーロッパ王者の出る試合以外見る価値無し。」「ヨーロッパ王者以外のチームはヨーロッパ王者にボコられる為に参加している。」「どうせヨーロッパ王者が優勝するんだからもともと開催する必要なし!」みたいに語ってるんだけど、今の日本のMWC(味覚ワールドカップ)で甘味厨が同じようなこと言ってるってことですよ。
 サッカーも各大陸が支えあってサッカーを発展させています。そして、上述の通り、料理もそれぞれの味が支えあっています。「ヨーロッパだけが強いから」とヨーロッパ以外をサッカー界から排斥したら「強いヨーロッパだけのサッカー」が出来上がりますが、サッカーという競技はどんどん縮小していくでしょう。同様に、「甘いものだけが美味しいから」と甘いもの以外を料理から排斥していったら、甘いだけの料理が出来上がり、それを食べる人の味覚は衰えていくでしょう(いや、現在進行形で衰えていっているのだろう)。

まとめ
「苦くて美味しい」とか「酸っぱくて美味しい」という料理は存在する。
そもそも、それぞれの味は支えあって「美味しい」になっているはず。
「甘いものだけが美味しいから」と甘いもの以外を料理から排斥していったら、それを食べる人の味覚は衰えていくだろう。

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