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あの「答えが書いてある小学校の社会のテスト」にも意味があったんだ!

 小学校あるあるといえば、シャーペン禁止などがありますが、「小4ぐらいの社会のテストは答えが近くに書いてある」というものがありますよね(ググってみたけどあるあるじゃない?)。
 下図のようなやつです。(1)は「米の収穫量が多い地方は?」という問に地方別の米の収穫量グラフを(多い順に)載せています。(2)は「米の収穫量が多い都道府県は?」という問に都道府県別の米の収穫量データを載せています。
Syakai_test
画像引用元はやまぐち学習支援プログラムこちらの「1-6 米づくり」から。
 小学校当時の僕はこういうテストを受けながら「答え載ってんじゃんwwwwwこんなテストやる意味ないwwwwwっていうかテストじゃないwwwww」なーんて思ってたんですが、今思うとちゃんと意味があったんですね。

米の収穫量が多い地方を聞いている訳じゃない
 上述の問題は、米の収穫量が多い地方を聞いている問のようですが、米の収穫量が多い地方を聞いている問ではないのです。「正しくグラフが読み取れるかどうか」を見極めるためにたまたま「米の収穫量」が採用されただけでなのです。じゃあなんで、米の収穫量をチョイスしたの?といえば、「日本人なら米のことを知っておけ!」という教育者側の意図があるのでしょう。
 同様に、(2)の米の収穫量が多い都道府県も、米の収穫量が多い都道府県を聞いているのではなく、「資料を正しく読み取れるかどうか」「各都道府県の位置をしっかりと把握しているか」を見極めたいんですね。
 別に、「各都道府県の米の収穫量?1位が新潟の○○万tで、2位が北海道の××万tで、3位が秋田の△△万tで・・・」とスラスラ言えてもこの問には正解できるのではいいのですが、米の収穫量をスラスラ言えても、「この日本地図の0.1とか9とかの数字って何を表してるの??」とか「鳥取と島根ってどっちがどっちだっけ?」とか言ってるようでは「(似たような資料を用意して)各都道府県の茶の収穫量は?」や「鳥取県と島根県、米の収穫量が多いのは?」という問題には対応できません。「各都道府県の米の収穫量を多い順にスラスラ言える人」よりも「日本地図の各都道府県に数字が書いてあるよなタイプの資料を読み取れる人」や「鳥取と島根の区別がつく人」の方が応用が利く分有能です。

誘導尋問系の穴埋め問題も同様
 これはテストいうよりもドリルの導入部分によくある話ですが、誘導尋問のような穴埋め問題ってありますよね。今回は数学を例にします。


【2次方程式の文章問題】
問:

長い紐を余ることなく使って長方形を作ったところ、縦より横の方が3メートル長い長方形になり、面積は54平方メートルになった。この時の長方形の縦の長さを求めなさい。
解き方:
1.長方形の縦の長さをxメートルとすると、横の長さは(     )メートルと表せる。
2.長方形の面積は 縦の長さ×横の長さ なので
 (     )×(     )=(      ) となる。
3.方程式を立てると (     )=(     ) となる。
4.この2次方程式を解くと x=(     ),(      ) となる。
5.x>0なので x=(     ) は不適。
6.よって 長方形の縦の長さは (     )メートル。

(     )に入るのはそれぞれ、(x+3)、x、(x+3)、x^2+3x、x^2+3x、54、-9、6、-9、6です。
 この手の穴埋め問題(教育のプロが作ったドリルのなので実際はもっと分かりやすい)を「分からない!」という子がいるのですが、「何が分からないの?」と聞くと、「問題文読んだ?」「(     )の前後の文章読んだ?」と言いたくなるような質問が多いです(例:3→4の間で何が起こったか分からない→2次方程式を解くって書いてあるだろーがー!)。これも、数学の能力だけでなく、上記の米の収穫量のような「資料を読む」力、もっと言えば「文章を読む」「空気を読む(次に書くべきことを察する)」力が影響していると思います。つまり、数学と思いきや実は国語の力も必要だった!という話ですね。

まとめ
・米の収穫量を答える問題は米の収穫量を知っているかどうかではなく資料を読めるかどうかを問われている。
・米の収穫量を知っている人よりも、資料を読める人の方が応用がきいて有能だもん。
・数学の導入にありがちな穴埋め問題も同様。数学の力だけでなく国語の力も必要。
 社会のテストと思いきや算数(グラフを読むのは算数なのかな?)の問題だった。とか、数学の問題だと思ったら国語の文章を読み取り力が必要だった。とか、勉強ってのはいろいろな教科が複雑に絡み合っているんですよ。ということを、特に中学生あたりに知ってほしいです。みんなそういうの嫌ってるけど。

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